お得の罠とは?
私の実体験でもありますが、例えばアウトレットに行った時に、「定価1万円の服」と「定価2万円が半額の1万円の服」があったら半額の服の方が魅力的に感じないでしょうか?
よっぽど好みじゃない服だった場合、定価の服を選ぶかもしれませんが、どちらも好みでどちらかしか買わない場合は、ほとんどの人が半額の服を購入すると思います。
これは完全にお得の罠です!!!
先に2万円という情報を知ってしまったがために1万円が安いと思わせてしまうのです。
これは行動経済学の言葉で「アンカリング効果」と呼ばれています。
人は誰しも「損したくない」「得したい」と思っています。
なので、そこまで必要でなくても「半額だからお得」と反応してしまい衝動買いしてしまうことがあります。
逆にお店側はお客さんのそういう気持ちを利用して、衝動買いさせてしまう罠を仕掛けて待ち構えています。
こういった罠を目の前にした時にこそ
私たちは本当に必要なものか判断して、冷静にならないといけません。
無意識にこういった罠にかかり、「お得だから」という理由だけで不要なものを多く買ってしまっている可能性が大いにあり、この罠にかかり続けている限り、お金は貯まりません。
お金の罠から逃れる方法
①予算を事前に決めておく
予算を事前に決めておいて、いくら半額であっても予算を超える場合は購入しない。
ただし、これだけではお店の罠から逃れることはなかなかできないかと思います。
徹底的に無駄な出費を減らしたいという方は②以降を実践してみてください。
②クレジットカードを持って行かない
不便を感じるかもしれませんが、便利な分、この魔法のカードを持ってしまっていると無駄遣いしてしまう可能性がアップします。なのでそもそも持たないのが一番最強です。
③休日にお金を使わない予定を入れる。
例えば僕の場合はフットサルに行くことが多いです。コート代はかかりますが、全員で折半すると1人500円で3時間コートを使用できます。その後に買い物に行く気はおきませんし、運動自体すごく健康に良いことなので、買い物にフラッと行くぐらいなら運動する方が絶対いいですし、お金を使ってしまう習慣がある人は今すぐ、熱中できそうなことを探して、予定に入れてしまいましょう。
④衝動買いしてしまう時の自分を知っておく
衝動買いしてしまうのは、どういう自分の時かを知っておくことも重要です。
例えば、ストレスが溜まっている時、給料が入った瞬間、買い物に行った時や友達とご飯に行った時等、自分が使ったお金や買ってしまった物を日記のようにノートに記録しておくと自分の行動を客観的に見ることができ、いざ同じ場面に遭遇した時に抑制しやすくなります。
行動経済学から学ぶ「お得の罠」
行動経済学から学ぶ「お得の罠」をいくつか紹介しておきます。
知っているだけで、同じ場面に遭遇した時に、あっこれは罠なんだなと気づくことができ、罠を回避できます。誰しもが落とし穴が目の前にあると分かっていたら違う道を通ると思います。そういった感覚です。
タイムプレッシャー
時間制限があると冷静な判断ができなくなる罠です。
例えば、1時間限定セールがあと15分で終了という場面に遭遇したら、少しのぞいて行こうかなという自分が想像できないですか?
これもお得を逃したくないという人間の心理をついた「お得の罠」です。
端数価格
やたらとお店には1980円や4980円といった半端な金額の商品が溢れていませんか?
これはほぼ5000円なのに、4980円だと、5000円には感じないといった罠です。
会計時に「思ったより高かった」と感じた経験がある人は要注意です。
極端の回避効果
人は極端を嫌うので、3択があった場合、真ん中を選ぶがちです。なので1000円、3000円、5000円の商品があった場合、安いものを買おうと思っていてもなぜか3000円のものを買ってしまい、思ったより出費が増えてしまう、これが極端の回避効果の罠です。
いかがでしたでしょうか?
知っているか知っていないかだけで、罠を回避できる気がしませんでしたでしょうか?
私自身このことを知ってから、何かを買うとき冷静な判断ができるようになったので紹介させていただきました。
是非皆さんも参考にしていただけたら幸いです。
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